年の瀬によせて
2024年も、あと3日となりました。
このコラムを読んでくださる方はどんな一年を過ごされたのでしょうか。
私はお教室の立ち上げをしたり、初めて4つの展覧会に出品したりと、亀の歩みながらも新しいことにいくつかチャレンジをしました。やろうと思っていてできなかったこともたくさんありますが、改めて一年を振り返ると、ほんの少し前進したことに清々しい気持ちでいます。
ある先生が、書道への取り組み方をこんなふうに表現されていました。
「コツコツと、黙々と、粛々と。」
- 急がなくてもいいから、ひとつひとつ着実に積み重ねること。
- 誰かと比較するのではなく、自分自身としっかり向き合うこと。
- 無理はしないけれど、心を引き締めて厳しく前に進めること。
パフォーマンス書道などのチームで行うものもありますが、基本的に書道はひとりで作品を作ります。作品を仕上げる過程では大小さまざまな壁にぶつかることがありますが、そんな時にこの言葉を思い出すようにしています。作品を作るのは自分ひとりですが、壁にぶつかった時には師匠や先輩、家族や周りの人たちがたくさんのアドバイスやサポートをしてくれて励ましてくださるので、一人ではないと実感します。そんな周りの皆さんに心からの感謝をしながら、この年の瀬を過ごしたいと思っています。
来年の干支は乙巳(きのとみ)、へび年です。「巳」という漢字はもともと胎児の形から出来た文字で「産まれる」「未来の種を育む」という意味があるそうです。へびは脱皮を繰り返して成長することから、困難があっても努力をして物事を安定させて行く年になるとのこと。私もたくさんの脱皮を繰り返しながら、ひとつひとつ着実に成長していきたいと思います。
新しい年が、どなたにとっても素晴らしい一年でありますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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