光る作品が伝えてくれること
「暑いですね!」——今年の夏も、この言葉を何度口にしたことでしょう。言ったところで涼しくなるわけではないのに、つい口をついて出てしまう。最近の暑さには、本当にまいってしまいます。
そんな猛暑のなか、学生の皆さんが一生懸命に仕上げた展覧会作品の審査会に行ってきました。これまで私は、作品を提出する側として関わってきましたが、今回はじめて「審査をする」という立場を経験させていただきました。
会場にずらりと並べられた子どもたちの作品からは、それぞれが真剣に書と向き合った姿が伝わってきて、「この中から選ぶなんて難しすぎる……」と感じました。けれど、じっくり見ているうちに、ぱっと目に飛び込んでくる作品がいくつかありました。
さらに丁寧に見ていくと、キラリと光る作品は「基本」がしっかりとできていることが分かりました。筆の運びが安定していること。きちんと止まってから角を曲がっていること。起筆や収筆が丁寧で、紙いっぱいに力強く書かれていること。そして、名前まで気持ちを抜かずに丁寧に書かれている作品は、全体が引き締まり、ひときわ魅力を放っていました。子どもたちの素晴らしい作品に触れて、私自身も「基本」の大切さに気づく、貴重な学びの機会になりました。
書道を通じて子どもたちが得るものは、「字がきれいに書けるようになること」だけではありません。
- 丁寧に準備をすること
- はじめと終わりを大切にすること
- 気持ちを整えて集中すること
そして、一枚の大きな作品を時間をかけて仕上げるという経験は、大きな達成感を生み、これからの自信につながっていくことでしょう。
「子どもにどんな習い事をさせようかな」と迷われている方がいらっしゃったら、ぜひ書道教室も選択肢に加えてみてください。きっと、書を通して得られることの多さに気づいていただけると思います。
体験レッスンも随時受付中です。
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