臨書はカレー作りに似ている?
先日開催された日本書研展にて臨書作品をご覧になった方、いかがでしたでしょうか。
臨書にチャレンジしたくなりましたか?
ところで「古典の臨書って、なんだか難しそう・・・。」と言われることがよくあります。古典の保存状態によってはかすれていたり小さくて見えにくいことがありますし、独特の筆遣いを筆跡から読み取ることは確かに難しいことですが、だからこそ面白いとも言えます。
私は、臨書はカレー作りに似ているのでは?と思っています。カレーを作るとき、市販のルーを使えば、具材を切って煮込むだけで、それなりに美味しいものができますよね。(しかも結構美味しい!)それを例えば、料理人の方に教えてもらって、野菜の切り方を変えたり、炒める順番を工夫したり、スパイスを少し加えてみたりすると、カレーの味にぐっと深みが出てきます。まったく同じ材料を使っていても、作り方ひとつで味が変わるのです。
臨書もそれと似ています。ただ自由に文字を書くのではなく、古典に触れることで「どんなリズムで書かれているのか」「筆の運び方はどうか」「どこに力を入れて、どこで抜くのか」といった、隠れたコツや細やかな技が少しずつ身についていきます。これは、まさに野菜の切り方やスパイスの配合のようなものです。自分なりの書を深めていくためにも、古典を丁寧に臨書するということは、とても大切な時間だと感じています。
柚墨庵では、書道初心者の方も安心して臨書に取り組めるよう、古典をやさしく解説しながら、一人ひとりのペースに合わせて指導しています。書くことが楽しくなる時間を一緒に過ごしてみませんか。少しでも興味を持たれたら、ぜひお気軽に体験レッスンにお越しくださいね。
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