書道展の楽しみかた
長かった夏がようやく終わり、おでかけに気持ちの良い季節がやってきました。
展覧会があちこちで開催されていますので、ぜひ書の展覧会ものぞいてみてください。東京都美術館などでは無料で見られる展覧会も多いので、とってもコスパ良く秋の休日を楽しめると思います。
さて、書の展覧会というとよく言われるのが「何が書いてあるかわからない」ということ。漢字は読める字もありますが、仮名の作品は何のことやらさっぱり、という方も多いと思います。
いいんです。読めなくても!
むしろ読まなくてもいい、と個人的には思っています。だって、ART作品なのですから。
読めなくても十分楽しめるんです。書道は線の芸術と言われますので、作品の中の線の勢いや表情を楽しんでもいいですし、あえて文字の黒ではない余白の白の部分を味わうのもいいですね。 表装や紙の違いを見るのも楽しい。少し勉強を始めた人であれば、ご自身の好みの作品を探して、作者の方やその先生の門下の先生を尋ねて、入門してみるも良いと思います。
私はというと、作品全体を見ることに加えて、自分が作品作りで悩む字をひたすら写真に撮って集めたり、 落款印の押してある場所を見て勉強したりもしています。
もちろん作品の文字が読めたら、また違う楽しみ方もあると思いますが、まずは行ってみて、直接見て感じてみる。 写真や映像だけでは感じ取れないエネルギーを受け取れると思います。
現在開催中の日展では、著名な先生方の書作品を見ることができます。ぜひお出かけして芸術の秋を堪能してみてくださいね。
(国立新美術館にて、11月24日まで。その後、京都、名古屋、神戸、富山への巡回展があります。)
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