カドがとれました
運動とは無縁の人生を半世紀も生きてきた私が、2年ほど前からボクシングを始めました。
きっかけは、コロナ禍の運動不足からくる人間ドックでの指摘で、近くのジムに通い始めたこと。そのジムにボクシングのメニューがあって「やってみます?」「あ、じゃあ、はい。」ということで、促されるままに始めたのでした。始めてみたら、え、何これ、おもしろい。殴る、蹴る、避ける、そして汗だくになる!が、こんなに気持ちが良いものだということを、人生で初めて知りました。何事もやってみなければわからないものですね。
初めは週に1回ほどのペースで通い、最近は週3回を目指して通っているので、自分でも「あれ?ちょっと上手くなった?」という感覚があったのですが、先日改めてトレーナーさんに「角が取れましたよね。」というお褒めの言葉をいただきました。
おお、嬉しい。。。
もともとは「体を動かしたい。」と思っていただけでしたが、思いがけず新しい趣味を見つけることができました。そしてその中で「成長する」という喜びも得られて、人間ドックでの数値も改善。良いことずくめでした!(ただし体重はなかなか減りません。笑)
さて、「角が取れる」ってどういう意味なんだっけ、と改めて調べてみました。
①世慣れて人柄が円満になる。まるくなる。円熟する。 ②洗練される。(コトバンクより)
とあります。
トレーナーさんが言ってくれたのはおそらく②の方だと思うのですが、「洗練される」をもう少し掘り下げてみると、「文章や技術、人格、趣味などを練り鍛え、上品なものにする。」と書いてありました。ボクシングで「上品」というのは、ミスマッチのような気もしますが、トレーナーさんの動きをよく見ていると、ひとつひとつの動作が滑らかで、無理も無駄もなく美しい。あ、上品なんだ!ということに気づきました。
ボクシングだけではなく、他のスポーツも、料理も、音楽も、そして書道も。はじめは上手くできないことも長く続けていると、体が覚えて滑らかな動きができるようになり、ふとした瞬間に「あれ?ちょっと上手くなった?」という瞬間がやってきます。でも、またできなくこともある。そんなことを日々繰り返しながら、少しずつ「上品」に近づいていくのだと思います。
細く長く続けるためには、気軽に、楽しく、焦らずに、そして諦めずに!
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